2019/9/2

2019-2020 New Collection “Raw”

su Ha will be a part of FOR STOCKISTS EXHIBITION 2018, where will showcase new collection “Raw” made from Japanese wild silk “Tensan”.
“Tensan” is undyed raw silk naturally colored green.

 

2019-2020 Collection “Raw” を発表します。
新作の素材には、生命力あふれる「天蚕(てんさん)」から生まれた「生糸(Raw silk)」を取り上げました。

天蚕の、生き物らしい生態と特別な色合いに惹かれて、精練せず、染色せず、繭糸そのままの美しさをジュエリーへと仕上げました。
天蚕は、日本固有種の山繭(ヤママユ)です。繭は薄萌黄色で、そこから繰る糸もまた薄萌黄色に輝いています。「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる大変貴重な絹糸です。

初めて天蚕の糸を手にしたのは2015年。長野県の生糸卸でのことでした。所狭しと積まれた生糸の中で、薄萌黄色に輝く天蚕の糸は、明らかに他と違っていました。聞けば、その薄萌黄色は染めているのではなく繭そのものの自然の色で、白い繭を作る「家蚕」とは食べる物や生態が異なり、日本各地の山間に自生する姿も見られると言います。それから四年、その場で買い求めた天蚕の小さな綛(かせ)を手に、様々な種類の蚕について、蚕糸について、少しずつリサーチを続けてきました。

春から夏にかけて長野県北を訪ね、天蚕が卵から孵り、繭になるまでを追いました。蚕は活発で、枝から枝へ自由に動き回り、盛んにクヌギの葉を食べて成長します。二ヶ月後、透き通るような美しい緑色に成熟した蚕は、一度も途切れさせることなく500メートルもの糸を吐き、三日間昼夜を徹して繭をかけていきます。

新作のピアスとネックレスは、蚕が吐き出した繭糸そのままの張りの強さと、天蚕特有の断面形状が作りだす光沢から導き出されたデザインです。繰り糸、撚り糸、撚り房、の職人たちが担う手仕事のリレーにより大切に仕上げました。

 

9月4日(水)〜9月6日(金)の期間、「FOR STOCKISTS EXHIBITION2019 」にて新作を展示します。インテリア、ファッションなど、約130社が合同開催する業者向けの展示会です。

合同展示会「FOR STOCKISTS EXHIBITION 2019」
日時:9月4日(水)〜9月6日(金) 10:00~18:00(最終日は10:00~17:00)
場所:自由学園明日館  東京都豊島区西池袋2-31-3

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