2019/9/30

Wood earrings in the motif of wooden boat.
A whole new world is calling you!

 

“to sea” Earrings
Kurogaki(Japanese black persimmon wood, Liquid glass finish) / K18YG

 

黒柿のフックピアスの小さなサイズ(S)が仕上がりました。親指の第一関節と同じくらいの大きさです。東京ミッドタウンのワイス・ワイストゥールスへお届けしています。ワイス・ワイストゥールスでは、黒柿や数種の天然木、鹿角、琥珀、あわび、赤珊瑚、白珊瑚、といった多様な生物素材のジュエリーを20種ほどご覧いただけます。

ワイス・ワイストゥールスのある東京ミッドタウンのガーデン内、21_21 DESIGN SIGHTでは、「虫展ーデザインのお手本ー」が開催されています。展示のはじめにある解剖学者の養老孟司さんのメッセージ「虫展によせて」は、とっても温かく、包み込まれるようでした。目の前にある生きものの姿が解答なんだ、自分自身の命もその一片であることが誇らしいです。

メッセージの一部を共有します。

 

「虫展によせて」より抜粋

 私たちの感受性は、生きものの三十億年の歴史の中で育ってきたものです。自然を見て育ってきたのですから、その自然と調和しているはずです。
木の枝に葉がついています。あれはどういう規則で付いているのでしょうか。太陽は東から登って、ひたすら移動して、夕方には西に沈みます。その間に一本の木が最大限の日照を受けるには、葉をどう配列したらいいのか。いま見ている木の葉の配列は、その問題の解答じゃないんでしょうか。
教育を受けていくうちに、子どもたちは考えることは問題を解くことだと思わされてしまいます。でも話は逆じゃないんですか。生きものは三十億年の間に、ありとあらゆる問題に直面しつつ、それを解いて生き延びてきた。その解答が目の前にある。私はそう思うんですね。見ているのは問題集の答えだけです。では問題はなんだったのか。そんなふうに思いながら虫を見てもらえると嬉しいと思います。

企画監修
養老孟司

 

 

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