2020/11/29


これから現場を訪ねます。海の命から生まれる素材をリサーチします。

銀座和光では、お越しくださる方々から聞く、ジュエリーにまつわるストーリーに驚くばかりでした。命あるものから生まれた素材はジュエリーとなり、森や海で生きてきた時間以上の時間を、身に着ける人とともに生きることができるのですね。

ジュエリーとの出会いは偶然だけれど、それが大切なものになっていくかどうかは、必然なのだと感じました。大切にされることを思って、素材の現場を訪ねます。

2020/11/21


顔まわりのカラーをそろえると、さりげない目の表情も引き立ちます。目と耳が口ほどに物を言うこの冬です。

2020/11/14


艶良く磨き直した珊瑚のピアス。ロングフックのくすみも取れて、キラリと珊瑚を引き立てます。お預かりした珊瑚のピアスは、新しい時よりも深みのある表情に仕上がりました。

〈su Ha〉のジュエリーは、金具すべてにK18を使っています。変色しにくいこと、何度も磨き直せること、生物素材を引き立てること、がその理由。

2020/11/14


たまねぎ、うちわ、舟、ベルト‥、ひとつひとつのデザインに、親しみやすい呼び名を付けています。職人の皆さんが、何気なくその名を呼んでくれたらしめたもの。「たまねぎと鹿の仕上げは、」と始まれば、会話も自然と弾みます。

会話に根付かない名前もあります。「スマイル」と名付けたこのネックレスは、いつのまにか、姿そのまま「バナナ」と呼ばれています。

親愛なる5人の職人の手から手へ、手仕事のリレーで仕上げた「バナナ」のネックレスです。

2020/11/12


鹿角のピアスのトレーサビリティについて、お問合せいただくことがあります。特に若い世代に、動物の命との関わりについて立ち止まって考える人々が増えたように感じます。

〈 su Ha 〉のピアスは、個体数管理のために捕獲されたエゾ鹿の鹿角(年間10万頭以上が捕獲されています/ 2019年/北海道)、一年ごとに生え変わる落角、のいずれかを加工しています。


鹿角の入手にあたっては、北海道でエゾ鹿のフィールド調査に携わってきた、NPO法人北海道自然資源活用機構の北原理作さんと対話を重ねています。対話を始める前にはっきりと言われた「ぼくは鹿ファーストですから。」という一言が、その後のすべての指針になったことから、鹿角のピアスを “first” と名付けています。

命そのものと向き合うものづくりは、時に生々しく、命への敬意を共有できる人たちとの協働は不可欠です。

北原さんのエゾジカに関わるメッセージ、お読みいただけたらと思います。命について、胸につかえていたものが、すうっと下りてしまうのです。
http://npo-hokkaido.or.jp/pdf/message.pdf

2020/11/8


“CAKE” Earrings
Black Bamboo(Kyoto, Japan)/ K18YG
W12×H105(mm)

“CAKE” 扇のピアス
黒竹(京都)/ K18YG



“Square” Wood ring
Wood(Japan)/ K18YG

“Square” スクエアリング
黒柿/ K18YG


素材が重ね持つ自然の色を生かした、バイカラーのジュエリーです。
ブラックもライトブラウンも、黒竹と黒柿のありのままの色合いです。

黒竹のロングピアスは、黒い表皮の片側半分を刃物で薄く削り、バイカラーに仕上げます。厚く削らないように、ラインが揺らがないように、繊維の艶が失われないように、狙いすまして刃物を当てます。京都で茶道具を手がける竹職人による、竹を割ったようなピアスです。

2020/11/1


“ONION” Wood ring
Wood(Japan)/ K18YG

“ONION” たまねぎのリング
天然木(黒柿、もみじばふう、楓▷バーズアイ)/ K18YG


“Square” Wood ring
Wood(Japan)/ K18YG

“Square” スクエアリング
天然木(黒柿、もみじばふう、楓▷バーズアイ)/ K18YG



削り出す仕事には、たいてい基準面というものがあります。例えば、器の裏の平らな面や、宝石の裏側の平らな面。その平らな面を基準に寸法を振って、図面に表したり型を作ったりすることで、加工する形状を決めていくのです。

けれども、新作のウッドリングには、どこにも基準面がなく、図面も治具もありません。木工職人の工房にあるのは、小さな型紙一枚とサンプルひとつ、それだけです。

迷うことなくリズムにのって、フリーハンドで削り出す仕事には、息苦しさがないでしょう?
そんな手仕事から生まれる余白に、使い手ごとの味わいを重ねていくのが、天然木の楽しさです。

2020/10/29


薬指と中指を行ったり来たりしているウッドリング。
湿度の高い季節は指と木もむくみやすいため薬指に、乾燥する季節は中指に着けています。呼吸する天然木は、水分を吸ったり吐いたりしながら、わずかに動き続ける素材です。

こちらのウッドリングは13号。同じ指を行き来するゴールドリングは10号。リングの素材と幅によって指になじむサイズも異なります。リング幅が広いウッドリングは、細身のメタルリングより2サイズほど大きめがおすすめです。

三年が経ち、自分の手肌のように感じられる、もみじばふうのリングです。

2020/10/28


“Rose petals” Earrings
Red coral(Japan)/ K18

「花びらのイヤリング」
赤珊瑚(高知)、K18


艶良く磨き直した赤珊瑚。使ううちに生じる微かなカサつきを取り除くうちに、肉眼ではわからないくらいに余分な角が取れて、いっそう潤いを感じる色艶に磨き上がります。新しい時よりも深みのある表情に仕上げて、もう一度送り出します。

〈 su Ha 〉では、ご購入いただいたすべてのジュエリーについて、クリーニングやリペアをお受けしています。使ううちに生じた傷や曇り、ポストピンの外れ、片耳の紛失、などについてのご相談は、ウェブサイトのコンタクトフォームよりお問合せください。

2020/10/23


“CAKE” Shell clip-on earrings
Abalone shell(Japan)/ K18YG

“CAKE” 扇のイヤリング
あわび貝殻(隠岐の島、伊勢、玄界灘)/ K18YG
W13×H30(mm)


コンパクトなクリップ金具が耳たぶの裏に納まる、後ろ姿がきれいなイヤリングです。

“CAKE” 扇のデザインは、ピアスとイヤリングで上下片の比率が異なります。揺れるトーンも少しだけ異なります。


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