2018/4/4

I am in Okinoshima island now.

 

隠岐の島へ来ています。
su Haの大切な素材となる、肥松とアワビの生まれ育つ島です。

風当たりの強い海沿いの斜面では、樹木が自らの身を守るために(枝が折れないように)、枝の根元に琥珀色の樹脂分を蓄えて、糸のように細かい年輪を積み重ねます。100年の歴史を持つ池田材木店の目利きで、芯まで琥珀色に肥えた枝を求めて、島の先端まで海沿いに斜面を登ります。形の整った小さな径の枝も切り出すことができました。

透き通る肥松とキラキラのアワビの美しさには、厳しい環境の中で命をつなぎ、生き抜こうとする力があふれています。

2018/3/25

“UNKEI” Earrings
Sazae Turban shell (Izu, Japan)
Red coral (Kochi, Japan)
Obsidian natural glass (Suwa, Japan)
Amber (Kuji, Japan)

べっこう飴や黒飴のような艶々のピアス。K18の角線を一本一本手作業でひねって作るロングフックは、顎のラインで振り子のように大きく揺れます。

“あめ玉のロングピアス”
さざえ(伊豆)
赤珊瑚(高知)
黒曜石(諏訪)
琥珀(久慈)

森や海へ直接足をはこんで、誰のフィルターもかかっていない原素材に触れるところから、su Haのものづくりがはじまります

2018/3/19

Patterns in nature.
Some of today’s finds.

 

アワビの殻をよく見ると小さな螺旋の頂点があり、巻貝のひとつであることがわかります。成長するにしたがって、その頂点を残しながら外側へ外側へと増築するように大きくなっていきます。3センチほどのこのアワビも、生涯この部分を螺旋の頂点としたまま大きくなっていきます。スクラップ&ビルドで成長する人間からすると、とても不思議な感覚です。

2018/3/4

“first” Earrings
Antler (Hokkaido, Japan) / K18YG

 

今年の北海道は雪が多くて、エゾシカにとっても厳しい冬になりました。明治時代には、鹿肉をアメリカに、毛皮をフランスに、鹿角を中国に輸出していましたが、北海道全域で大雪が二年続いたことをきっかけに、約10万頭のエゾシカが餓死し生息数が激減、それらの事業は廃業に追い込まれました。一方で、ここ数年北海道全域で獣害として捕獲されている鹿は、一年間で約10万頭。そのほとんどが、ただ命を犠牲にしています。
ハンターを訪ねて初めて手にした鹿角は、しっかりと硬くて、色も柄も野性的。すぐに魅了されました。鹿角や鹿革の有効活用として贅沢に使うことができる現代ならではの素材です。

 

“鹿角のフープピアス”
エゾシカの鹿角(北海道全域)、K18YG

2018/2/27

Kurogaki (Black persimmon) is found in only one of every 1,000 to 10,000 persimmon tree.

 

“to cosmos” Earrings
Kurogaki (Black persimmon, Japan) / K18YG

 

黒柿は、樹齢の高い柿の古木に極稀に現れる、墨を流し入れたような縞杢を持つ柿の木。日本古来から愛される銘木中の銘木です。
黒柿から生まれる自然のグラデーションカラーを切り取ったフープピアスは、木目の美しさだけが目に飛び込んでくるように、厚みを感じさせないヒラヒラとした形に仕上げています。縁の厚みは0.5ミリ。中心の厚み9.5ミリに向かって、なだらかに膨らみを持たせています。
黒の小物は重い印象になりがちですが、天然木から生まれる黒は、温かみがあり表情豊かです。K18と墨色のコントラストが映える向きを確かめながら、自然のグラデーションを慎重に円の中に納めます。

縁が薄く表面裏面とも曲面の形状は、緻密で技術を要する轆轤(ろくろ)の仕事です。若き女性轆轤職人が、この形状に合わせた専用の治具を作り、ひとつひとつ、片面ずつ、丁寧に挽いていきます。

2018/2/18

I am in Amsterdam now.

 

アムステルダムに来ています。素敵な自転車が街中を走っています。これから、コペンハーゲンのギャラリー「A. PETERSEN」へ向かいます。

コペンハーゲンでは、ガラス作家のTora Urup のアパートにて一宿三飯。自然光が差し込むアトリエには、Toraの美しい作品が並んでいます。

2018/2/13

“ONION” Necklace
Maple wood(Japan)  / K18YG

 

たまねぎの形に仕立てた刃物で、轆轤(ろくろ)職人が一粒一粒削りだしていくウッドビーズのネックレス。たまねぎの先端まで滑らかに磨き、艶を抑えたガラスコートで仕上ています。真珠を紡ぐ職人が、一粒ごとに結び目を作るオールノットで連ねて、留め具が外からはわからないようにマグネットクラスプで端を組み上げます。ちょうど胸のあたりにストンと乗るようにK18のチャームを付けています。

2018/2/6

〈su Ha〉jewelry can be seen at museum shop “Store 1894” in Mitsubishi Ichigokan Museum.

 

2月8日(木)~5月20日(日)の期間、三菱一号館美術館にて開催される「ルドンー秘密の花園」展に合わせて、ミュージアムショップ「Store 1894」で〈su Ha〉のお取扱いがスタートします。

2018/2/3

Have a nice weekend!

 

節分の日、春の訪れを感じる気持ちのよい朝です。

2018/1/24

“to sea” Earrings
Abalone (Japan) / K18YG

 

オリーブ色の中に淡いピンクとグリーンの輝きが宿る、舟の形をしたアワビのピアス。大ぶりなのにとても軽くて悪目立ちせず、不思議なほど合わせやすいピアスです。

アワビの貝殻の真珠層の美しさは日本古来から多くの装飾品に使われていて、代表的な螺鈿(らでん)と呼ばれる技法は正倉院宝物の中にある琵琶(楽器)にも見ることができます。螺鈿は、貝殻の「内側」にある真珠層を煮沸や薬品により薄く加工して使い、細やかな文様が際立つ均一な光沢をしています。

su Haのアワビのジュエリーは、貝殻のいちばん「外側」にある真珠層を使っています。貝殻の自然な丸みや厚みを残すように、少しずつ表層を削っていくと現れるのは、驚くほど色鮮やかでエネルギッシュな真珠層。1ミリの厚さの中に1000枚のセラミック層が重なったアワビの真珠層の流れる向きを確かめながら、顔を合わせた時の角度がもっとも光を集めるように、右耳用と左耳用のピアスに取り分けます。

K18のオリジナルフックは、アワビの曲面に沿うように、職人の手作業でひとつひとつ形良く仕上げています。

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