2021/10/9


「BAUM TREEDAY 2021」インスタライブをご覧くださった皆さま、ありがとうございました。

ライブのなかでご覧いただいた森林林業、製材、木工は、神奈川県小田原市で営まれる歴史ある産業です。
東京都心から1時間、小田原の辻村山林には、江戸時代に植樹された樹齢300年余りの大杉が百本近くも生き続けています。

小田原は、森林や樹木への扉が開かれた、美しく包容力のある土地です。皆さまにそのひとこまをお伝えできてうれしいです。小田原には、樹木の恵みを感じられる様々なプログラムも揃っています。森へぜひお出かけください。

2021/9/28


ネックレスチャームやピアスフックはすべてK18。イエローゴールドの温かみのある輝きが木肌の素材感を引き立てます。

木に触れると温かいと感じるのは、木の細胞ひとつひとつに空気が含まれていて、熱が伝わりにくいから。触れたときに人の体温を奪わないので、肌馴染みの良い温かさを感じます。


たまねぎのリングは、欲しいものを思いのままに出せると言われる宝珠がモチーフ。宝珠の先端を右上に、右肩上がりで着けるデザインです。

薬指に着けると、こぼれ落ちそうな優しい印象に。
人差し指に着けると、突き出すような強い印象に。
指ごとに異なる印象を楽しんでいただけたらと思います。


手のひら側に埋め込んだK18がアクセント。ふとした時に、自分だけに、見えるのが良いのです。

2021/8/5


樹木の内に宿る表情を読み取り、その美しさを巧みに挽きだすのが製材という仕事です。樹皮や年輪を手がかりに、幹の内側に隠れた木の癖を見極めて、丸太から板材を挽いていきます。刃を入れるわずかな角度の違いによって、現れる表情が大きく変化します。

ウッドジュエリーは、樹木から現れる表情そのものがデザイン。丸太から板材に製材する人の手でデザインが決まります。木目の美しさは、自然が与えてくれたものではあるけれど、自然そのままではありません。

2020/12/20


〈su Ha〉のジュエリーは、 生物素材に上質なK18を合わせています。

ひとつめの理由は、K18は変色しにくいこと。空気や肌に触れても黒ずみにくく、布で軽くお手入れすることで色合いを保てるため、白木や白竹といった淡い色の素材と合わせても、色移りの心配がありません。

生物素材は、時を重ねるにつれて色艶を増していきます。〈su Ha〉は、生物素材のありのままの色艶を大切にしたジュエリーです。


ふたつめの理由は、K18は金属アレルギーを起こしにくいこと。金属アレルギーを発症するタイミングは様々です。体に蓄積されたアレルゲンがその人ごとの許容量を超えることで引き起こされるため、すぐに発症することもあれば、何年も経ってから発症することもあります。そして、いちど金属アレルギーが起きると、ほとんど治ることがありません。

私もそのひとり。大切にしてきたシルバーのリングやネックレス、シェルと真鍮を合わせたお気に入りのピアスは、ある時を境に身に着けることができなくなりました。

生物素材は、時を重ねるにつれて愛着を増していきます。〈su Ha〉は、身に着けるごとに自分の肌のように感じられるジュエリーです。


三つ目の理由は、K18はこれまでもこれからもリサイクルされ続ける素材であること。採掘された金は、人々の手によって様々に形を変えてここに在り、そのルーツは古代の金貨や王冠だったかもしれません。また、地金の工房では加工で生じるわずかな切粉まで丁寧に集められ、自立した循環のしくみによって新しい形へ生まれ変わります。

生物素材は、自然から生まれ自然に還る素材です。〈su Ha〉は、循環する素材によるジュエリーです。

2020/11/21


顔まわりのカラーをそろえると、さりげない目の表情も引き立ちます。目と耳が口ほどに物を言うこの冬です。

2020/3/20

木のピアス

“to sea” Earrings
Kurogaki(Japanese black persimmon wood, Liquid glass finish) / K18YG

 

「舟のフックピアス」
黒柿(日本、ガラスコーティング)、K18イエローゴールド

 

PhotographsRinko Tsukamoto

2020/2/1

These really look alike.
Japanese black soybeans and Japanese black persimmon wood. These are living forms.

In Japan, February 3rd is the day of “Setsubun”.
Setsubun signifies the end of winter and the beginning of spring.
We shower soybeans to banish evil spirits and welcome good fortune. After that, we pray for good health and well-being while eating as many soybeans as our age.

 

2月3日は節分。
手にした黒大豆が、黒柿とそっくりでした。ルーツを辿れば、この2つの植物は、きっとどこかで繋がっているのだと感じます。

2019/12/20

“to sea” Earrings

Earrings in the motif of boat are the first jewelry I designed.
The meaning of this is “departure”.
A whole new world is calling you!

 

Wood(Japan, Liquid glass finish) / K18YG
Abalone (Japan) / K18YG
Japanese wild silk “Tensan” (Japan) / K18YG

2019/9/30

Wood earrings in the motif of wooden boat.
A whole new world is calling you!

 

“to sea” Earrings
Kurogaki(Japanese black persimmon wood, Liquid glass finish) / K18YG

 

黒柿のフックピアスの小さなサイズ(S)が仕上がりました。親指の第一関節と同じくらいの大きさです。東京ミッドタウンのワイス・ワイストゥールスへお届けしています。ワイス・ワイストゥールスでは、黒柿や数種の天然木、鹿角、琥珀、あわび、赤珊瑚、白珊瑚、といった多様な生物素材のジュエリーを20種ほどご覧いただけます。

ワイス・ワイストゥールスのある東京ミッドタウンのガーデン内、21_21 DESIGN SIGHTでは、「虫展ーデザインのお手本ー」が開催されています。展示のはじめにある解剖学者の養老孟司さんのメッセージ「虫展によせて」は、とっても温かく、包み込まれるようでした。目の前にある生きものの姿が解答なんだ、自分自身の命もその一片であることが誇らしいです。

メッセージの一部を共有します。

 

「虫展によせて」より抜粋

 私たちの感受性は、生きものの三十億年の歴史の中で育ってきたものです。自然を見て育ってきたのですから、その自然と調和しているはずです。
木の枝に葉がついています。あれはどういう規則で付いているのでしょうか。太陽は東から登って、ひたすら移動して、夕方には西に沈みます。その間に一本の木が最大限の日照を受けるには、葉をどう配列したらいいのか。いま見ている木の葉の配列は、その問題の解答じゃないんでしょうか。
教育を受けていくうちに、子どもたちは考えることは問題を解くことだと思わされてしまいます。でも話は逆じゃないんですか。生きものは三十億年の間に、ありとあらゆる問題に直面しつつ、それを解いて生き延びてきた。その解答が目の前にある。私はそう思うんですね。見ているのは問題集の答えだけです。では問題はなんだったのか。そんなふうに思いながら虫を見てもらえると嬉しいと思います。

企画監修
養老孟司

 

 

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