2020/12/20


〈su Ha〉のジュエリーは、 生物素材に上質なK18を合わせています。

ひとつめの理由は、K18は変色しにくいこと。空気や肌に触れても黒ずみにくく、布で軽くお手入れすることで色合いを保てるため、白木や白竹といった淡い色の素材と合わせても、色移りの心配がありません。

生物素材は、時を重ねるにつれて色艶を増していきます。〈su Ha〉は、生物素材のありのままの色艶を大切にしたジュエリーです。


ふたつめの理由は、K18は金属アレルギーを起こしにくいこと。金属アレルギーを発症するタイミングは様々です。体に蓄積されたアレルゲンがその人ごとの許容量を超えることで引き起こされるため、すぐに発症することもあれば、何年も経ってから発症することもあります。そして、いちど金属アレルギーが起きると、ほとんど治ることがありません。

私もそのひとり。大切にしてきたシルバーのリングやネックレス、シェルと真鍮を合わせたお気に入りのピアスは、ある時を境に身に着けることができなくなりました。

生物素材は、時を重ねるにつれて愛着を増していきます。〈su Ha〉は、身に着けるごとに自分の肌のように感じられるジュエリーです。


三つ目の理由は、K18はこれまでもこれからもリサイクルされ続ける素材であること。採掘された金は、人々の手によって様々に形を変えてここに在り、そのルーツは古代の金貨や王冠だったかもしれません。また、地金の工房では加工で生じるわずかな切粉まで丁寧に集められ、自立した循環のしくみによって新しい形へ生まれ変わります。

生物素材は、自然から生まれ自然に還る素材です。〈su Ha〉は、循環する素材によるジュエリーです。

2020/11/1


“ONION” Wood ring
Wood(Japan)/ K18YG

“ONION” たまねぎのリング
天然木(黒柿、もみじばふう、楓▷バーズアイ)/ K18YG


“Square” Wood ring
Wood(Japan)/ K18YG

“Square” スクエアリング
天然木(黒柿、もみじばふう、楓▷バーズアイ)/ K18YG



削り出す仕事には、たいてい基準面というものがあります。例えば、器の裏の平らな面や、宝石の裏側の平らな面。その平らな面を基準に寸法を振って、図面に表したり型を作ったりすることで、加工する形状を決めていくのです。

けれども、新作のウッドリングには、どこにも基準面がなく、図面も治具もありません。木工職人の工房にあるのは、小さな型紙一枚とサンプルひとつ、それだけです。

迷うことなくリズムにのって、フリーハンドで削り出す仕事には、息苦しさがないでしょう?
そんな手仕事から生まれる余白に、使い手ごとの味わいを重ねていくのが、天然木の楽しさです。

2020/10/29


薬指と中指を行ったり来たりしているウッドリング。
湿度の高い季節は指と木もむくみやすいため薬指に、乾燥する季節は中指に着けています。呼吸する天然木は、水分を吸ったり吐いたりしながら、わずかに動き続ける素材です。

こちらのウッドリングは13号。同じ指を行き来するゴールドリングは10号。リングの素材と幅によって指になじむサイズも異なります。リング幅が広いウッドリングは、細身のメタルリングより2サイズほど大きめがおすすめです。

三年が経ち、自分の手肌のように感じられる、もみじばふうのリングです。

2020/9/28


“ONION” Wood ring
Wood(Japan)/ K18YG

“ONION” たまねぎのリング
天然木(黒柿、もみじばふう、楓/バーズアイ)/ K18YG


新作のウッドリングの、3つの樹種をご紹介します。
上から時計回りに、

時を経て深みを増す「もみじばふう」。手のなかで、とろりとした飴色に育てていく楽しみがあります。丁寧に使うと丁寧な味わいに、大らかに使うと大らかな味わいに。木は、使い手の身のこなしが表れていくヒューマンな素材です。

古くから茶道具にもなる日本の銘木「黒柿」。使うほどに艶を増して、木のような、石のような、鉄のような、曖昧な素材感に経年変化していきます。黒柿という名前の木は学術上はなく、樹齢の高い古木にごく稀に現れる、墨を流し入れたような柿の木のことを呼びます。なぜ黒色に染まるのかは、未だ解明されていません。

バーズアイ(鳥眼杢)のあらわれた「楓(かえで)」。小さな丸い斑点が散りばめられた杢目です。その形が鳥の眼のように見えることからバースアイと呼ばれます。この小さな斑点は、樹木の芽吹きの痕跡です。楓の木が太陽をいっぱいに浴びようといっせいに芽吹いた跡がとじ込められています。生命力を感じる杢目です。

2020/9/27


樹木から、いくつかの工程を経て、小さなウッドリングが仕上がります。

重すぎず軽すぎず、堅すぎず軟らかすぎず、手触りや香りも心地良い、なんとも中庸な木の魅力。

作る人も使う人も、気分の良い時も悪い時も、飽きることなく「好き」が続く、こよなくヒューマンな素材です。

2020/7/29


「ONION Ring」たまねぎのリング

新作のウッドリングは、3つの樹種からスタートします。

上から時計回りに、

時を経て深みを増す「もみじばふう」。手のなかで、とろりとした飴色に育てていく楽しみがあります。丁寧に使うと丁寧な味わいに、大らかに使うと大らかな味わいに。木は、使い手の身のこなしが表れていくヒューマンな素材です。

古くから茶道具にもなる日本の銘木「黒柿」。使うほどに艶を増して、木のような、石のような、鉄のような、曖昧な素材感に経年変化していきます。黒柿という名前の木は学術上はなく、樹齢の高い古木にごく稀に現れる、墨を流し入れたような柿の木のことを呼びます。なぜ黒色に染まるのかは、未だ解明されていません。

バーズアイ(鳥眼杢)のあらわれた「楓(かえで)」。小さな丸い斑点が散りばめられた杢目です。その形が鳥の眼のように見えることからバースアイと呼ばれます。この小さな斑点は、樹木の芽吹きの痕跡です。楓の木が太陽をいっぱいに浴びようといっせいに芽吹いた跡がとじ込められています。生命力を感じる杢目です。

ウッドジュエリーのデザインは、樹木を知り、木理を紐解くことからはじまります。木理には規則性があり、ひとつひとつに意味がある。大地に根を張って生き抜くにはどうしたら良いか、それぞれの樹木が出した答えがこの表情です。

2020/7/28

「ONION Ring」たまねぎのリング

新作のウッドリングは、誰もが一度は目にしたことのある、あのフォルム。世界最古の木造建築のてっぺんにも見られる、たまねぎのような形をした「宝珠(ほうじゅ)」です。


この春のこと。クレイを練りながらモックアップを作っていると、ふいと、このフォルムが指間から飛び出してきました。試しに指にはめてみると、なんとも満ちたりた胸の高まりを感じます。たっぷりとしたふくらみの中から、ひゅっと何かが飛び出そうとするその姿____。
たまねぎのようなその姿を、私は幾度となく見上げたことがあり、「宝珠」と名前があることを知ったのは、プロトタイプも仕上がった後のことです。

辞典をめくると、「宝珠____①宝玉 ②球体で頭がとがって、火災が燃え上がっている形をした玉。ほしい物が思いのままに出せるという玉。如意宝珠。」とあります。そして、その形の由来は、今まさにはじけようとする「蓮のつぼみ」なのだそう。

2017年の夏に見上げた、法隆寺の五重塔。てっぺんのたまねぎが「宝珠」です。

2019/2/27

The color of wood cuff and ring will gradually change in bronze over time and have depth to its color.

 

ウッドジュエリーならではの楽しみのひとつが経年変化です。
天然木は、経年変化の様子が樹種によって大きく異なりますが、使い手によっても色や艶のニュアンスが一様でなく、その人の身のこなしが表情にあらわれていくヒューマンな素材です。

天然木が変色する代表的な要因が「光」です。木材の繊維と繊維を結んでいるリグニンという成分が紫外線を吸収して変性する過程で材色が変化していきます。加工中に何時間か作業場を離れているうちに、日光に当たっている部分だけ色が変化してしまった、という経験があるほど、光の影響を受けやすい樹種もあります。

もみじばふうはそのひとつ。浅いブラウンだったブレスレットは、使い始めて一年足らずで、まったりとした飴色に変化しています(写真奥)。ゴールドとの相性も味わい深く、落ち着いた大人の表情です。

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