2019/6/6

Japanese wild silk “Tensan” is a nonmulberry silkworm, which inhabits only Japan and is known as “The Queen of fibers”

 

天蚕が孵化し始めた、という知らせを受けて、長野県北の天蚕農家を訪ねました。5月初めは満開だった桜も散って、県北の山麓にも本格的な春が訪れていました。

天蚕の幼虫は、この世に生を受けるとすぐ、導かれるようにやわらかい若芽を目指します。生後数日経った幼虫は、1センチほどに成長しています。ここから4回の脱皮を繰り返し、その度ごとに美しい緑色へ変化していきます。
蚕は薬品に弱いため、天敵のカエルやクモを、一匹ずつ人手で取り除いていきます。生い茂る葉を掻き分けて目を凝らし、保護色に変化したカエルも手際良く捕まえます。こうして成長する天蚕も、半数は淘汰され、生き残って繭となるのは半数ほどです。繭を作り始めるのは2ヶ月後です。

「天蚕」は、現在も日本各地に生息する山繭蛾(ヤママユガ)です。繭は萌黄色で、そこから繰る糸もまた萌黄色に輝いています。「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる日本固有種の絹糸です。

 

2019/5/7

Japanese wild silk “Tensan” is a nonmulberry silkworm, which innabits only Japan and is known as “The Queen of fibers”

 

初夏、木々の芽吹きを待ちながら〈天蚕糸〉に取り組んでいます。繊維のダイヤモンドと呼ばれる美しい光沢を持つ絹糸です。
天蚕農家の集まる北アルプス山麓の春はまだこれから。クヌギのやわらかな新芽が出ると、天蚕繭を作るヤママユガの卵を枝につける「山付け」が始まります。例年この時期には、美智子さまが皇居内の野蚕室で天蚕の山付けをなさる様子も報じられていますね。

日本固有種の〈天蚕〉は、美しい薄萌黄色をしています。天敵から身を守り、葉に身を隠すための保護色なのだそう。北アルプス山麓の澄み切った空気のなか、生命力溢れる天蚕から生まれる絹糸のジュエリーをどうぞお楽しみに。

2017/8/25

Simple form that highlights the material over design.

 

フックが抜けないように、接合部に楔をしっかり打ちます。0.8Φの機能美。

オリジナルのK18フープは、素材の穴から抜け落ちないように先端を叩いて広げてストッパーにしています。反対の端から引き抜いて、フープのみでも使えます。

©su Ha ALL Rights Reserved.