2020/3/2

あわびのピアス

Raden is a Japanese decorative technique that uses the iridescent parts of seashells like abalone shells, which are shaved no more than 0.1 millimeter in thickness for the sake of uniformity and usability.
“to sea” Earrings use abalone shells which are not shaved. Thick shell pieces are not uniformity but unique in wormholes and scratches that tell the story of time in their natural state.

“to sea” Earrings
Abalone (Japan) / K18YG

 

隠岐の島や伊勢の海から、あわびの原貝が届いています。封を開けると、磯の香りが広がります。

螺鈿細工には、貝殻の真珠層を厚さ0.1ミリ以下に摺りおろした「薄貝」という材料が使われています。均質で下地の色を透かす薄貝による表現は、正倉院の宝物にも見られるように緻密で華やかです。

su Ha のピアスは、ひとつひとつの貝殻の厚みをそのまま生かして仕上げます。命を感じる虫食いの穴や傷も丁寧に取り込み、あわび貝に宿る色の重なりとゆらぎの表情を、シンプルな輪郭におさめます。

あわびのピアス

あわびの貝殻

あわびの貝殻

2020/1/3

あわびの貝殻のピアス

“to sea” Earrings

Abalone (Japan) / K18YG

I hope you will have a Happy New Year.
In Japan, Abalone shell sliced thinly and dried flat is believed to be an auspicious food for longevity, and has been used as ornament attached to gifts offered on auspicious occasion. Abalone shell is a symbol of good fortune.

 

縁起の良い「あわび」のピアス。
お祝いごとの贈物につける熨斗(のし)紙には、右肩に飾りが付いています。よく見ると、この飾りには黄色く細長いものが包まれています。これが熨斗。あわびを薄くのした熨斗あわびを模したものです。薄く切って長く延ばされたあわびは、長寿に通じるとされ、神事にも使われるとても縁起の良いものです。

伊勢神宮に献上される熨斗あわびには、二千年にわたって三重県国崎町で獲れるあわびが使われてきました。今年は、国崎のあわびとあわびのピアスに良縁がありそうです。

2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

あわびの貝殻のピアス

2019/12/20

“to sea” Earrings

Earrings in the motif of boat are the first jewelry I designed.
The meaning of this is “departure”.
A whole new world is calling you!

 

Wood(Japan, Liquid glass finish) / K18YG
Abalone (Japan) / K18YG
Japanese wild silk “Tensan” (Japan) / K18YG

2018/9/23

Japanese Abalone shell for earrings (Oki/Izu, Japan)

 

清々しい秋の日。春から夏にかけて、漁師や産地に協力してもらい集めてきたアワビの貝殻の仕分け作業です。大きさ140〜180ミリ、厚みも充分。素材ありきのものづくりでは、良い素材が揃うと気持ちがぐんと弾みます。今年は、隠岐の島のほか、伊豆のアワビも加工します。

全体の大きさを採寸し、殻の厚みや虫食いの状態を確かめながら印を付けていきます。大きなアワビは、海の中で生きてきた年数も長いので、虫食いの少ない貝殻を手に入れるのは容易ではありません。

貝殻ひとつひとつに産地名を書き入れて、アワビの種類や生育環境による色合いの違いなど、気が付いたことを記録します。昨年は、虫食いの目立つアワビに、黒みがかった深い色の真珠層が多く見られました。外敵から身を守ろうとする過程で、黒く色が変化したりコブができたりするそうです。

初めて加工している伊豆のアワビは、原貝の殻皮から想像していた色とは違う、オリーブがかったシックな輝き。隠岐の島のアワビは黒真珠のような大人の輝きです。どちらも、奥の方から輝く深みのある素晴らしい色合いです。

写真はピアスの裏面となる、原貝の内側です。海底を生きてきたアワビ貝と貝加工職人のセンスが作り出す自然な凹凸を残した表情に、ぐっと愛着が深まります。ひとつひとつ産地と貝種を確かめて、18金フックの加工に入ります。

ご要望の多いイヤリングタイプもご用意します。

2018/7/6

“to cosmos” Earrings
Abalone (Japan) / K18YG

 

ピアスホールを開けていない方々からご要望の多かったイヤリングが仕上がりました。

ラインが細くフープピアスのように着けられるイヤリングは、アワビの直径が30ミリと18ミリの2サイズ(写真は18ミリ)。7月14日から始まる東京ミッドタウンのイベントでは、オーダー以外で初めてイヤリングをご用意しています。ぜひこの機会にお手に取ってご覧ください。

耳たぶの厚みは人ぞれぞれで、日本人の平均は5〜6ミリ。薄い人と厚い人では3〜4ミリも差があります。このイヤリングパーツは、耳たぶの厚みに合わせて微調整固定ができるクリップタイプです。耳たぶの薄い人も外れにくく、耳たぶの厚い人も痛くなりにくい、ストレスのない着け心地です。

クリップ部分は小さく目立たないため、これからの季節、髪をアップにした時の後ろ姿も美しくキマります。

2018/6/20

Handcrafted jewelry made in Japan with 18kt gold.

 

汗をかきやすい夏は肌の表面で金属がイオン化し(溶け出し)やすく、金属アレルギーを発症する人が増える季節です。金属アレルギーは、花粉症と同じように年齢に関わらず発症し、一旦抗体ができてしまうと一生治らないこともあります。su Haのジュエリーは、いつまでもストレスなくお使いいただけるように、金属部分はすべてK18イエローゴールドです。K18イエローゴールドは、アレルギーを引き起こしやすい種類の金属を含まないため、汗ばむ季節にも安心して身につけることができます。

2018/6/8

su Ha jewelry is made of only Japanese materials.

 

東京も梅雨入り。
植物や動物にとって、なくてはならない恵みの雨です。
潤いのある季節、ジュエリーに形を変えた呼吸するものたちは、いつもにも増して艶良くふっくらとして見えます。

2018/3/19

Patterns in nature.
Some of today’s finds.

 

アワビの殻をよく見ると小さな螺旋の頂点があり、巻貝のひとつであることがわかります。成長するにしたがって、その頂点を残しながら外側へ外側へと増築するように大きくなっていきます。3センチほどのこのアワビも、生涯この部分を螺旋の頂点としたまま大きくなっていきます。スクラップ&ビルドで成長する人間からすると、とても不思議な感覚です。

2018/1/24

“to sea” Earrings
Abalone (Japan) / K18YG

 

オリーブ色の中に淡いピンクとグリーンの輝きが宿る、舟の形をしたアワビのピアス。大ぶりなのにとても軽くて悪目立ちせず、不思議なほど合わせやすいピアスです。

アワビの貝殻の真珠層の美しさは日本古来から多くの装飾品に使われていて、代表的な螺鈿(らでん)と呼ばれる技法は正倉院宝物の中にある琵琶(楽器)にも見ることができます。螺鈿は、貝殻の「内側」にある真珠層を煮沸や薬品により薄く加工して使い、細やかな文様が際立つ均一な光沢をしています。

su Haのアワビのジュエリーは、貝殻のいちばん「外側」にある真珠層を使っています。貝殻の自然な丸みや厚みを残すように、少しずつ表層を削っていくと現れるのは、驚くほど色鮮やかでエネルギッシュな真珠層。1ミリの厚さの中に1000枚のセラミック層が重なったアワビの真珠層の流れる向きを確かめながら、顔を合わせた時の角度がもっとも光を集めるように、右耳用と左耳用のピアスに取り分けます。

K18のオリジナルフックは、アワビの曲面に沿うように、職人の手作業でひとつひとつ形良く仕上げています。

2017/10/20

Organic materials that breath.
Sazae turban shell, Abalone, Red coral.

 

陽気な海の生き物たち。
さざえ、あわび、赤さんご。

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