2022/4/30


素材の電子顕微鏡写真が好きでたまらない。特に年輪をはじめとする積層構造が好き。なぜ私はその素材を美しいと感じたのか、その理由がわかるからです。

真珠のリサーチに携えた一冊。
「真珠の科学ー真珠のできる仕組みと見分け方ー」和田浩爾 著

2022/4/29


はじかれた原珠の数々。天然採苗の母貝は人為的な選択や交雑が加えられていないため、生まれる真珠の振れ幅が大きく、人の想像を超えた美しいものや、人が想像さえしないようなユニークなものが生まれることがあります。
現場では、貝に「珠を任せる」という言葉を何度も耳にしました。

真珠から生えたグリーンの束は、あこや貝が分泌する足糸(そくし)。波に流されないように体を支える足糸が、束になって真珠に絡み付いています。ひと珠ごと、その姿に母貝の息づかいを感じます。

2022/3/31


春の長崎五島に来ています。
今年も、母貝から生まれたままの原珠の中から、天然採苗ならではの多様なあこや真珠を取りあげました。


真珠の貝柱は浜揚げの時期ならではの旬の味わいです。

2022/2/28


“daughter” Akoya pearl single earring
あこや真珠のシングルピアスは、一点一点の形や色合いが異なります。〈su Ha〉オンラインショップでは、ご注文時にリクエストをお聞きして、イメージに近いものを何点かご案内しています。

前から後ろから斜めから、エクボやホクロも素のままに、自然光で撮ったスナップをお送りしています。スペックも気になるけれど、最後は直感。癖も個性もひっくるめて「これが好き」と選んでいただけたらうれしいです。

2022/2/12


“daughter” Akoya pearl single earring

耳たぶからこぼれ落ちるように留まります。母貝から真珠が産み落とされる瞬間のような艶かしさです。

2022/2/11


ネジ式の留め具は、精密機器向けのマイクロネジの工場と試作を繰り返して仕上げました。ネジの加工工程は全てにわたって小気味良く、コイル状に巻かれた丸線からネジ頭部と軸が同時に成形されていきます。凹型の金型に当てて丸線を押し潰すことで金属が締まり、ネジの強度が高まります。ISO9001、ISO14001認証取得工場が製造する、交差0.01ミリの高精度な留め具です。


ネジ材料となるK18の丸線は(社)日本金地金流通協会に所属するトレーサブルな地金メーカーにより、ネジを受けるナットはメガネ産地・鯖江の切削工場により、それぞれ加工されています。最後に、加工されたそれらを美しく磨き上げるのは甲府の職人の手仕事です。

尊敬する作り手のリレーから生まれる〈su Ha〉オリジナルの留め具です。

2022/2/10


“daughter” Akoya pearl single earring

こぼれ落ちるような大粒の真珠を落とさないように‥と創意を凝らしたネジ式の留め具は、ボディピアスの構造から着想を得たオリジナルデザインです。ネジ式のポストを耳の後ろから差し入れて、前から真珠でネジ留めします。前と後ろを入れ替えてバックキャッチピアスとしたり、チェーンにネジ留めしてネックレスとしても楽しむことができます。

長崎五島に浮かぶ国境の島で天然採苗された母貝に抱かれたあこや真珠は、11ミリを超える大粒で、内から滲むような美しさに満ちています。凛としたシンプルなデザインと、比類ない大粒の存在感は、あらゆるシーンで活躍する一生もののジュエリーです。

2021/11/19


銀座 和光「Anthology 14作家のジュエリー展」に出展しています。

〈su Ha〉は、あこや真珠による新作 “Mother&daughter” を初出品しています。長崎五島に浮かぶ国境の島を訪ね、母貝から生まれたままの原珠のなかから取り上げた、11ミリを超えるあこや真珠のジュエリーをご紹介しています。

喧騒を離れた眺めの良いフロアで、ひとつひとつ手に取りながら、リラックスしたひとときをお過ごしください。日中は、大きな窓から差し込む自然光のもと、顔映りや全身のバランスを確かめながら、お選びいただけます。

銀座の時を刻み続ける時計台のすぐ下、和光本館6階にて、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

2021/11/15


su Ha 2021-2022 Collection “Mother&daughter”

ネジ式の留め金具は、突起のないボディピアスの構造をヒントにしています。
ネジの頭は耳たぶの裏側にフラットにおさまります。前後を入れ替えて、真珠を裏側に着けることもできます。

ネジの原型は、巻貝のらせんや木に巻き付く蔓植物がヒントであると言われています。理にかなった生き物の形質から生まれた、無駄のない美しさです。


精密機器向けのマイクロネジの加工工場と試作を繰り返して仕上げました。素材を一切削らず塑性する圧造転造加工により、1本の丸線が小気味よくネジに形を変えていく工程もまた、無駄のない美しさです。

加工の様子はこちらの動画もぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/p/CWa4zn5gAVS/

2021/11/12


su Ha 2021-2022 Collection “Mother&daughter”

手のうえで転がすたびに、ブルー、グリーン、ピンクが現れます。ブルーの正体は、核に真珠層が巻きつく時にぬるりと入り込んだ、褐色の有機物です。

真珠は、母貝の体内で生み出される代謝生産物です。母貝が体をよじれば、バロックパールが生まれます。

©su Ha ALL Rights Reserved.