2020/4/19

「呼吸するジュエリー」展の会期を終えました。このような日々にも、ジュエリーを必要としてくださる方々がいることに、関わる人たちと共に驚き、喜び、最後までご案内を続けることができました。ありがとうございました。

会期のはじまる前、考古学博物館へ立ち寄りました。約1万年前、自然との対話を深めていく当時の人々が、装身具に何を求めていたのか、もう一度確かめたくなったからです。
展示室には、動物の骨角、貝殻、木などの装身具が所狭しと並んでいます。そのひとつひとつから、祈りの気持ちが伝わってきました。

二年ほど、習慣のように身に着けている木のブレスレットがあります。生物素材のジュエリーは、時間が経つにつれて色艶が深まるとともに、使う人の記憶が蓄積されて特別な存在になっていきます。森や海の記憶に人の記憶が重なっていく姿は、まるで小さな命を身に付けているかのように、温かく確かな力に満ちています。

 

「木肌色のブレスレット」
もみじばふう(神奈川)

“Wood cuff” Bracelet
Momijibafu (Liquidambar styraciflua, Japan)

 

2020/2/16

“Wood cuff” Bracelet
Sophora japonica (Hokkaido, JAPAN)

Sophora japonica wood is a hardwood which can vary in colour from bronze brown to dark brown depend on the angle it’s seen from.

 

「木肌色のブレスレット」
槐(えんじゅ/北海道)

槐(えんじゅ)は、延寿、縁授、とも表される縁起の良い木です。起毛したようなマットな光沢があり、見る向きによって濃淡が大きく変化します。
身に着けて半年経った槐のブレスレットは、少しずつ色艶が深まってきました。手のひらに余ったハンドクリームを馴染ませたり、意味もなくクリクリと撫ででみたり。渋みのある焦茶色に使い手の温もりが重なっていく、育てるのも楽しみな槐の木です。

2020/1/20

国産材の楓の木のバングル

“Wood cuff” Bracelet
Birdseye maple wood (Hokkaido, JAPAN)

Birdseye maple wood has a rare characteristic found in hard maple trees.
It’s named “Birds eye” because the figure resemble small bird’s eyes.
Maple tree attempts to start numerous new buds to get more sunlight, Tiny knots figure is caused by a number of buds remain. “Wood cuff” Bracelet made of Birdseye maple have a warm and undeniable power like wearing a piece of life.

 

「木肌色のブレスレット」
楓(かえで/バーズアイ/北海道)

バーズアイ(鳥眼杢)は、楓などにごく稀に表れる、小さな丸い斑点が散りばめられたような杢目です。その形が鳥の眼のように見えることからバースアイと呼ばれます。
この小さな斑点は、樹木の芽吹きの痕跡です。楓の木が太陽をいっぱいに浴びようとしていっせいに芽吹いた跡が、ぎゅっと封じ込められた、生命力を感じる杢目です。
身に着けると、手の動きに合わせてパールのようにきらきらと艶めきます。

国産材の楓の木のバングル

2019/12/7

お取扱店では、温かみのあるウッドジュエリーを手に取る方が増えています。
首や手首が冷やっとしない、ウッドネックレスやウッドブレスレットは、この季節におすすめのジュエリーです。
肌に当たる部分に金属を使っていないため、金属アレルギーの方も安心して身に着けることができます。

ウッドブレスレットは、飴色への経年変化が美しい「もみじばふう」に加えて、楓(かえで/バーズアイ)、槐(エンジュ)をご紹介しています。
バーズアイは、小鳥の目のような丸い斑点が散りばめらた華やかな杢目で、装飾性の高いバイオリンにも使われる希少な素材です。
槐(エンジュ)は、見る向きで濃淡が大きく変化する、起毛したような光沢のある表情です。延寿、縁授、とも記される縁起の良い銘木です。
どちらも、北海道の厳寒の森から生まれた、目の詰まった緻密な木肌です。

滑らかに仕上げられたウッドジュエリーは、いつまでも撫でていたくなる気持ち良さです。

2019/11/14

国産材の木のバングル

“Wood cuff” Bracelet
Maple wood, Cherry wood, Sophora japonica (JAPAN)

 

「木肌色のブレスレット」
楓(バーズアイ)、桜(シウリザクラ)、槐(エンジュ)のウッドブレスレットが新たに仕上がりました。
身に着けた人はもちろん、周りの人まで温かい気持ちにしてしまう、これからの季節におすすめのアイテムです。

ウッドジュエリーのデザインは、樹木を知り、木理を紐解くことからはじまります。木理には規則性があり、ひとつひとつに意味がある。大地に根を張って生き抜くにはどうしたら良いか、それぞれの樹木が出した答えがこの表情です。
身に着けて、肌に触れて、樹木に宿る生命力を感じていただけたらうれしいです。

国産材の木のバングル

 

2019/6/16

“Wood cuff” 木肌色のブレスレット
“Wood ring” 木肌色のリング

樹木の木目には「1/fゆらぎ」と呼ばれる自然のゆらぎが存在しています。四季の移り変わりや気候変化によって生みだされる、規則正しさと不規則さが調和した木目のパターンは、人の心拍音や海の波音と同じ自然のリズムです。
風も太陽も星も、そして木も人もゆらいでいます。木目のゆらぎを丁寧に削り出したウッドブレスレットは、身に着けるとまるで体の一部のよう。肌と目に気持ちよく馴染みます。

2019/3/24

Production process of Wood cuff.
Unfinished one is also beautiful.

 

受注会「樹々のジュエリー」にて、最も多くの方々がまず手に取ったのが、製作過程のブレスレットでした。木工職人に作り止めてもらった粗削りのそれは、迷いのない手の動きを感じさせる歯切れの良い美しさで、型を使わずフリーハンドで、リズムに乗って仕上げていく職人のスタイルが、過程にもはっきりと表れています。仕事に暑苦しさがないでしょう。

そんな手仕事から生まれる余白に、使い手ごとの味わいを重ねていくのが、天然木の楽しみです。

2019/3/20

Thank you all for coming to〈su Ha〉wood jewelry exhibition.

 

受注会「樹々のジュエリー」は、明日と明後日の2日間、東京ミッドタウン(六本木)にて開催します。身体に合ったサイズだからこそ心地良い、ウッドブレスレットとウッドリングをご提案します。ブレスレットは4サイズ、リングは7サイズをご用意しました。
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会場のワイス・ワイス トゥールスは、伝統工芸をもとに新しい技法と現代美意識によって生み出された日用品を通じて、豊かな「暮らし」を提案するショップです。「未来の伝統工芸」をテーマにした”UMEBOSI”シリーズなど、ここでしか買えないオリジナルアイテムも多数揃い、店内に足を踏み入れれば何時間でも留まってしまう人気のショップです。
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明日、明後日の13:00~18:00は、デザイナーの伊藤陽子が在店します。
ジュエリーとなる素材の生まれた森や海のエピソード、サイズの選び方や樹種による経年変化の違いなど、ぜひお話させてください。皆さまのお越しを心よりお待ちしています。

2019/2/27

The color of wood cuff and ring will gradually change in bronze over time and have depth to its color.

 

ウッドジュエリーならではの楽しみのひとつが経年変化です。
天然木は、経年変化の様子が樹種によって大きく異なりますが、使い手によっても色や艶のニュアンスが一様でなく、その人の身のこなしが表情にあらわれていくヒューマンな素材です。

天然木が変色する代表的な要因が「光」です。木材の繊維と繊維を結んでいるリグニンという成分が紫外線を吸収して変性する過程で材色が変化していきます。加工中に何時間か作業場を離れているうちに、日光に当たっている部分だけ色が変化してしまった、という経験があるほど、光の影響を受けやすい樹種もあります。

もみじばふうはそのひとつ。浅いブラウンだったブレスレットは、使い始めて一年足らずで、まったりとした飴色に変化しています(写真奥)。ゴールドとの相性も味わい深く、落ち着いた大人の表情です。

2018/11/24

“Wood cuff” Bracelet
Momijibafu (Liquidambar styraciflua, Japan)

 

新作のウッドブレスレットは3つのデザイン。ふっくらとした丸みの「ボウルカフ」は、身に着けた人はもちろん、周りの人まで温かい気持ちに。タイトに巻き付くように薄く削り込んだ「ベルトカフ」は、袖口の中にもすっきり納まり季節を問わず活躍します。極細く削り出した華奢な「リボンカフ」は、時計との重ね着けも楽しめるデザインです。それぞれSサイズとMサイズをご用意しています。
写真1枚目と2枚目は、「ベルトカフ」のSサイズです。

肌に触れる内側まで丁寧に磨き上げられた、スベスベと撫でたくなる気持ち良さ。マットで透明度の高いガラスコーティングは、汚れを防ぎながらも木肌を塗膜で封じ込めないため、木が呼吸することのできる自然な質感です。

時を経て深みが増し飴色になっていく経年変化も楽しみのひとつ。丁寧に使っていると丁寧な味わいに、大らかに使っていると大らかな味わいに。木は、使い手の身のこなしが表情にあらわれていくヒューマンな素材。そこが愛おしくてたまらないのです。

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