2024.12.31

今年もたくさんの皆さまに心を寄せていただき、〈su Ha〉のものづくりを続けることができました。誠にありがとうございました。
皆さまにとって、新年が晴れやかな年となりますようお祈りしています。
近年、一年が不思議と長く感じられます。年を追うごとにその傾向があるため、時間の感じ方について調べてみると、「新しい経験」を記憶に残そうと脳が詳細に経過を記録していると、時間が長く感じられるのだそうです。
今年の仕事納めはあわびの選別。一枚ずつ指でたどりながら、ウエストの丸みに沿う曲率の貝殻を選び、貝細工職人へ届けました。新作もどうぞお楽しみに。

Thank you all for resonating with us. Wishing you a wonderful start to the new year!
The final work of this year was sorting abalone shells for a new product. I traced each curve with my fingers, one by one, and handed them to the shell craftsman.
2024.12.5

“Rose branch” Red coral pendant charm
available at〈 su Ha 〉ONLINE SHOP
2024.12.4

黒柿のリングのお直し。
料理人の日々が刻まれたギザギザの縁が愛おしくて、きびきびと手を動かす姿が目に浮かびます。
木は自らが凹むことで相手を傷つけない素材です。器に触れても音を立てず静かに受け止めてきたことでしょう。
野村友里さん、ご愛用ありがとうございます。
2024.7.19

真珠のネックレスのリモデルは、日本人女性の多くが身近なところに真珠のネックレスを一本は持っている、という肌感覚からスタートしました。成人の記念として、結婚の記念として、贈られたり受け継いだりしたネックレスをお持ちではないでしょうか。
けれども同時に、そこまで多くの人に行きわたるだけの真珠が生産されているのだろうか、という疑問もわいてきます。そこで、1956年(昭和31)から2023年(令和5)までの日本の真珠浜揚量と20歳女性人口の推移をグラフに表してみました。
農林水産省の漁業・養殖業生産統計には、魚、貝、海藻などと並んで、真珠の浜揚量が公表されており、1956年から現在までに2つのピークがあることがわかりました。
ひとつめのピークは1960年代。国の手厚い保護により真珠養殖技術はめざましく進歩し、真珠が大量生産されるようになりました。1967年(昭和42)には、現在の約10倍にあたる125トンの真珠が浜揚げされましたが、そのほとんどは海外へ輸出されています。
ふたつめのピークはバブル景気にわく1990年前後。当時は天然採苗による純国産母貝で真珠が養殖されており、年間浜揚量を同年の20歳女性人口で割ると70g/人以上。真珠の一連ネックレスの平均的な重さを30gとすれば、20歳女性一人あたりネックレス2本分の真珠が、1年間で浜揚げされていたことになります。
浜揚量のうち商品として出荷できる品質のものが1/3、そのうち1/2が輸出されていたとしても、当時は多くの日本人に行きわたるだけの真珠が生産されていたと考えてよさそうです。
それから30年。日本の真珠は減産が続き、その希少性は高まるばかりです。海の環境や真珠生産者の減少を鑑みれば、今後3つめのピークが訪れることはないでしょう。
眠っている真珠のネックレスはありませんか。真珠は冠婚葬祭だけのものではなくなりました。弔事に真珠のネックレスを着けなければならないという風潮もなくなり、留め具がシルバーである必要もないでしょう。

参考:
「真珠養殖をめぐる情勢について 」水産庁 2024年5月
「漁業・養殖業生産統計」農林水産省
「人口推計の統計データ」総務省
「全真連技術研究会会報」全国真珠養殖漁業協同組合連合会
2024.7.2

真珠のネックレスのリモデルを始めます。
留め具は、K18YG と K18WG を揃えました。




赤枝珊瑚と絹糸、留め具を選ぶデザインです。

2024.7.1

真珠のネックレスのリモデルを始めます。
銀座和光にて期間限定のオーダーを承ります。
真珠のネックレスは、日本人女性の多くが一度は身に着けたことのある定番のアクセサリー。人生の節目に手にしたもの、家族から受け継いだもの、身近にひとつお持ちではないでしょうか。
フォーマルな印象の真珠のネックレスを、さまざまなスタイリングに合わせてカジュアルに楽しむ人が増えています。
会期中は、お手持ちのネックレスに血赤の枝珊瑚をあしらい、お好きな色の絹糸をアクセントにしたオールノットでのリモデルを承ります。

絹糸は10色。真珠や赤珊瑚の色合いに合わせて、赤は2色、ナチュラルカラーは3色を揃えました。

ブルーは、スカイブルーとライトブルーの2色を揃えました。ナチュラルブルーの真珠には、青みが映りこむスカイブルーの絹糸がおすすめです。

海から生まれた日本の宝石「真珠」と「珊瑚」を、デイリーに楽しむ贅沢をご提案します。
リモデルのご相談は、デザイナー在店日に承ります。
デザイナー在店日:7/11(木) 13(土) 14(日) 15(月祝) 20(土) 21(日)
各日 14:00~17:00
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「スハー アクセサリーコレクション」
日時:2024年7月11日(木)~24日(水)11:00〜19:00
会場:銀座 和光本店3階
東京都中央区銀座4丁目5−11(東京メトロ銀座駅A9出口より徒歩すぐ、B1出口直結)
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仕様:血赤枝珊瑚、マンテル金具 / K18YG または K18WG、絹糸 / 全10色
納期:ご注文より約2ヶ月
※ベビーパール、多連はお仕立てできません。
2024.5.22

“a bean” Two-finger ring
material: Akoya pearl, Red coral, K18YG
size: #12, #15, #18
真珠と赤珊瑚を指の上にそっと置いて、そのままの景色を2フィンガーリングに仕立てました。
PCに向かうことが多ければ、左手の中指と薬指に着けるのがおすすめです。日本語のタイピングでは、この2本の指が大きく開くことはほとんどありません。細くシンプルなアームは指の動きをさまたげず、様々なリングとの重ね付けも楽しむことができます。

真珠の中心からずらした位置にアームを通すことで、大粒の真珠が指の付け根に心地良くおさまります。

枝珊瑚も、2本の指の上に心地良くおさまります。手のひら側のアームを指に沿った曲線にすることで、枝珊瑚が自然と指に引き寄せられます。

2024.5.22

“to sky” feather earrings
Green pheasant breast feathers(Iwate, Japan)/ K18YG

“to sky” feather earrings
Green pheasant shoulder feathers(Iwate, Japan)/ K18YG
6年ぶりに仕上げました。深緑は胸の羽根、茶縞は肩の羽根です。
“to sky” 日本きじのピアス についてのストーリーはこちらから
https://suha-j.jp/tag/feather-hook-earrings
2024.5.21

“BONSAI” Necklace
Material: Bonsai Tree, Braided Leather
盆栽のネックレス
盆栽(杜松)、牛革(北海道産原皮、植物タンニン鞣し)

革紐は、北海道産ホルスタイン原皮を植物タンニンで鞣し、三つ折りの平紐にしたものを丸く編み込んでいます。自然乾燥にこだわり革本来の風合いを生かした革紐です。
2024.5.20

木村正彦先生の盆栽園には海外から訪れるファンも多く、最寄駅からタクシーに乗ってひとこと「ボンサイ」と言えば、木村先生の盆栽園まで到着します。

