2019/6/28

Hoop earrings made of Japanese Abalone shell.

2019/3/29

“to cosmos”  Earrings
Abalone (Japan) / K18YG

 

春到来。桜色と若草色が交互に輝くシェルピアスが映える季節です。
隠岐の島、伊豆、玄界灘の海から届く天然のあわびを磨きあげた自然そのままの色合いです。
あわびは日本古来より祝事に用いられきた縁起物で、祝意を表す熨斗(のし)あわびとしても形を残しています。あわびの貝殻を最もシンプルな「円」に整えたピアスは、デビュー当初からの人気アイテムです。
母なる海の恵みから生まれたこのピアス、うれしいことに‥‥身に着けている二人の女性から「おめでた」のお知らせが届きました。
小さな命を身に付けているかのように、温かく確かな力を持つジュエリー。生命の息吹を感じるこの季節にぜひ。

フープピアスは、イヤリングタイプもご用意しています。

2019/2/15

“to cosmos” Earrings
Abalone (Japan) / K18YG

 

海で生きているアワビは海藻やフジツボで覆われていて、岩のように擬態して外敵から身を守っています。海中で擬態したその姿は、熟練の漁師でも見分けることが難しいことがあるそうです。

su Haのアワビのアイテムは、それらの付着物と外層(稜柱層)を手作業で削り取り、その下に潜む真珠層を丁寧に磨き出して作られています。真珠層の厚みから生まれる奥行きのある輝きを引きだすために、貝殻の自然な丸みに合わせて厚みいっぱいに型取りする作業は、機械に任せることのできない、職人の手の感覚が頼りの仕事です。

アワビの貝殻の輝きは、炭酸カルシウムの板状の結晶と有機物の薄膜が規則正しく積み重なった構造が反射する、光の干渉作用によって生まれます。とても薄い陶板が、柔軟な接着層で重ねられているようなイメージです。1ミリの厚さあたり約1000枚の結晶が重なり、接着層がクッションの役割をしているため、非常に強くてしなやか。簡単に割れることはありません。人間のようにエネルギーを使って高温で焼き固めたりすることなく、ゆらゆらと海水中の炭酸カルシウムを体に取り込んでいくだけで柔靭なセラミック層を作っている。貝類が誕生して約5億5千万年、時を超えてアワビがたどり着いた進化の形です。

真珠層の重なりには方向性があり、輝きを増す角度が決まっています。耳に着けた時に最も光を集めるように、右耳用と左耳用のパーツに取り分けます。

2018/9/23

Japanese Abalone shell for earrings (Oki/Izu, Japan)

 

清々しい秋の日。春から夏にかけて、漁師や産地に協力してもらい集めてきたアワビの貝殻の仕分け作業です。大きさ140〜180ミリ、厚みも充分。素材ありきのものづくりでは、良い素材が揃うと気持ちがぐんと弾みます。今年は、隠岐の島のほか、伊豆のアワビも加工します。

全体の大きさを採寸し、殻の厚みや虫食いの状態を確かめながら印を付けていきます。大きなアワビは、海の中で生きてきた年数も長いので、虫食いの少ない貝殻を手に入れるのは容易ではありません。

貝殻ひとつひとつに産地名を書き入れて、アワビの種類や生育環境による色合いの違いなど、気が付いたことを記録します。昨年は、虫食いの目立つアワビに、黒みがかった深い色の真珠層が多く見られました。外敵から身を守ろうとする過程で、黒く色が変化したりコブができたりするそうです。

初めて加工している伊豆のアワビは、原貝の殻皮から想像していた色とは違う、オリーブがかったシックな輝き。隠岐の島のアワビは黒真珠のような大人の輝きです。どちらも、奥の方から輝く深みのある素晴らしい色合いです。

写真はピアスの裏面となる、原貝の内側です。海底を生きてきたアワビ貝と貝加工職人のセンスが作り出す自然な凹凸を残した表情に、ぐっと愛着が深まります。ひとつひとつ産地と貝種を確かめて、18金フックの加工に入ります。

ご要望の多いイヤリングタイプもご用意します。

2018/4/12

“to cosmos” Earrings
Abalone (Japan) / K18YG

 

日本各地のアワビの貝殻を加工していると、クロアワビとメガイアワビといった貝種の違いのほかに、隠岐、伊勢、五島、といった海域の違い、さらに生まれ育った環境や個体ごとの食性によって、真珠層の色合いが少しずつ異なることに気が付きます。細かくチリチリと光ったり、青みを帯びて光ったりと、ひとつとして同じ表情はありません。

定番サイズ(30φ)のほか、小さなサイズ(18φ)も揃えました。su HaのK18フープは、すっきりと光る角線のシンプルなデザインです。

2018/3/19

Patterns in nature.
Some of today’s finds.

 

アワビの殻をよく見ると小さな螺旋の頂点があり、巻貝のひとつであることがわかります。成長するにしたがって、その頂点を残しながら外側へ外側へと増築するように大きくなっていきます。3センチほどのこのアワビも、生涯この部分を螺旋の頂点としたまま大きくなっていきます。スクラップ&ビルドで成長する人間からすると、とても不思議な感覚です。

2017/8/25

Simple form that highlights the material over design.

 

フックが抜けないように、接合部に楔をしっかり打ちます。0.8Φの機能美。

オリジナルのK18フープは、素材の穴から抜け落ちないように先端を叩いて広げてストッパーにしています。反対の端から引き抜いて、フープのみでも使えます。

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