2020/5/5

four peas flowers

翻訳家と花農家を兼業する友人から、ブーケが届きました。
季節のオーガニックフラワーを、タネや球根から露地栽培で育てています。
また、たくさんのニワトリや、四人の子どもも育てています。

たくさんの命に囲まれて、自然と共生しながら、言葉と花を生みだす日々。
翻訳してもらうと、言葉のひとつひとつから優しさが溢れでてくるのは、彼女の生き方が表れているのだと思います。

ある日、大切に育てていた球根を、山から降りてきた鹿にすべて食べられてしまったそうです。
けれど、鹿角のピアスを着けたその日から、鹿は畑に現れなくなったのだとか。

 

Gift from Japan forest.

“first” Earrings
Antler (Hokkaido, Japan) / K18YG

“鹿角のフープピアス”
エゾシカの鹿角(北海道全域)、K18YG

2020/3/13

鹿角のピアス

“first” Earrings
Antler (Hokkaido, JAPAN)/ K18YG

Some we love, some we hate, some we eat: Why It’s so hard to think straight about Animals. /Harold Herzog

 

小ぶりな鹿角ピアスが揃いました。ひとつひとつ表情が異なります。

エゾシカの鹿角をくるくる回しながら観察し、色と柄がはっきりした部分だけを、職人と一緒に、一枚ずつ切り分けています。切りはじめると、獣の匂いがします。
フックは、バンビが跳ねているような、躍動感のあるカーブを描いています。それぞれの鹿角の丸みに合わせて、K18の角線材を手仕事で曲げています。

 

鹿角のピアス

鹿角を初めて手にして、試作を始めたころに、偶然図書館で見つけたのが、「ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係」という本でした。目次には「ソファにネコ、皿には牛 人はみんな偽善者?」という問いかけが。動物と人間の関係は矛盾に満ちています。

ファーフリー、アニマルフリーを唱えるブランドが増えて、毛皮や羽根や角を使った製品が一括りに疎まれるなか、動物素材を使うものづくりに対してシンプルな答えを出してくれたのが、北海道自然資源活用機構の北原さんでした。

su Haのジュエリーに使われている鹿角は、北海道で個体数管理のために捕獲された12万頭/年ものエゾシカから得る、サスティナブルな素材です。命の尊さ、本当の意味での共生とはなにか。現場を歩くエゾジカ学の研究に裏打ちされた北原さんの取組みが、鹿角ピアスの礎です。

北海道のエゾシカやアライグマの毛皮もたまらない美しさです。時を超えて命がつないできた必然の形質には、人の作るものが及ばない、洗練された美しさと精妙な合理性があります。毛並みに触れるたびに命を思う、私の大切な宝物です。

2019/9/27

Gift from Japan forest.

“first” Earrings
Antler (Hokkaido, Japan) / K18YG

 

“鹿角のフープピアス”
エゾシカの鹿角(北海道全域)、K18YG

2019/1/30

〈su Ha〉jewelry is made from living materials born in forests and oceans. The material selection process starts with the designer visiting the foraging site to find and touch the materials in their raw unfiltered state. The objects selected through the designer’s discerning eye unconstrained by conventional values embrace a new kind of beauty and leads to unexpected discoveries.

 

su Haのものづくりは、素材の生まれる場所を訪ねて、素材の成り立ちを手で確かめることから始まります。
繰り返し触れて切ったり削ったりするうちに、素材に宿る必然性に気が付くことができればしめたもの。導かれるように、できる限りシンプルに、そのまま形にしていきます。

鹿角の表面の凹凸は、繁殖期に備えて角を堅く鍛えるために突き当てる樹木の色素が染み込んでできた模様です。命を繋ぐために雄鹿が作り出す力強い模様に惹かれるのは、生き物としての本能なのかもしれません。

su Haが、鹿角を使ったものづくりにシンプルに向き合えるのは、北海道自然資源活用機構の北原さんとの会話の積み重ねから。アニマルフリーの声が高まるなか、北海道のエゾジカから生まれる素材は別の課題を抱えています。命の尊さ、本当の意味での共生とはなにか、現場でエゾジカ学の研究を続ける北原さんならではの「鹿ファースト」な取組みは、動物と人間の矛盾に満ちた関係に対する、鮮烈なメッセージです。

2018/6/8

su Ha jewelry is made of only Japanese materials.

 

東京も梅雨入り。
植物や動物にとって、なくてはならない恵みの雨です。
潤いのある季節、ジュエリーに形を変えた呼吸するものたちは、いつもにも増して艶良くふっくらとして見えます。

2018/3/4

“first” Earrings
Antler (Hokkaido, Japan) / K18YG

 

今年の北海道は雪が多くて、エゾシカにとっても厳しい冬になりました。明治時代には、鹿肉をアメリカに、毛皮をフランスに、鹿角を中国に輸出していましたが、北海道全域で大雪が二年続いたことをきっかけに、約10万頭のエゾシカが餓死し生息数が激減、それらの事業は廃業に追い込まれました。一方で、ここ数年北海道全域で獣害として捕獲されている鹿は、一年間で約10万頭。そのほとんどが、ただ命を犠牲にしています。
ハンターを訪ねて初めて手にした鹿角は、しっかりと硬くて、色も柄も野性的。すぐに魅了されました。鹿角や鹿革の有効活用として贅沢に使うことができる現代ならではの素材です。

 

“鹿角のフープピアス”
エゾシカの鹿角(北海道全域)、K18YG

2017/10/30

No animals?
Why It’s so hard to think straight about animals.

 

“first” Earrings
Antler (Hokkaido, Japan) / K18YG

 

北海道から届いたエゾシカの夏毛と形のよい鹿角。模様が細かく詰まっていて色のメリハリがある部分だけを丁寧に選んで、両耳を同じ部分から切り取り、形のそろったピアスにします。K18YGのオリジナルフープが作る間合いがあるので、ちょうどよいワイルド感で着けられます。

su Haが、鹿角を使ったものづくりに対してシンプルに向き合えるのは、北海道自然資源活用機構の北原さんとの会話の積み重ねから。ファーフリー、アニマルフリーのブランドの声が聞こえるなか、北海道のエゾジカから生まれる素材は別の課題を抱えています。命の尊さ、本当の意味での共生とはなにか、現場でエゾジカ学の研究を続ける北原さんならではの「鹿ファースト」なメッセージは、誰にでもわかるシンプルな言葉で、心にすっと沁み入ります。

「エゾジカセームにこめられたメッセージ」

夏毛の鹿の子柄は、夏の森の木漏れ日の中で敵に見つからないための保護色です。命が繋いできた必然の美しさは完璧すぎて、胸が締め付けられるくらいに愛おしいです。

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