2019/7/2

Loose cabochons hand polished by Japanese craftsmen.
Look like fresh candies !

from the front,
White coral
Amber
Red coral
Sazae turban shell
Obsidian
(Japan)

 

「あめ玉のロングピアス」の濡れたような艶は、命あるものから生まれた素材ならではの瑞々しさ。潤う透明感は、まるで舐めかけのあめ玉のようです。球体でもない、楕円でもない、有機的なフォルムは、職人の指先の感覚だけで磨かれる「手ずり」により仕上げられています。
素材の美しさを引き出すあめ玉のバランスは「10の12(とおのじゅうに)、厚みは長手の半分」。熟練の研磨職人が教えてくれた、魔法の比率に基づいています。

手前より、
白珊瑚(高知)
琥珀(久慈)
赤珊瑚(高知)
さざえ(伊豆)
黒曜石(諏訪)

2019/6/28

Hoop earrings made of Japanese Abalone shell.

2019/6/25

【Breathing Scarf and Jewelry Exhibition 】

 

MARUMASU GINZA(マルマス銀座店) にて【 su Ha – 呼吸する・ストールとジュエリー 】展を開催します。創業118年の老舗・丸枡染色が手がける〈marumasu〉とのコラボレーションから生まれた〈su Ha〉オリジナルデザインの新作ストールをご紹介します。

〈marumasu〉のストールに出会ったのは6年前。一目で気に入り手にして以来、長旅には必ずスーツケースに入れて、陽射しの強い日や肌寒い日にはバッグにしのばせて、日々愛用している一枚です。〈su Ha〉のジュエリーとも気持ちよく調和します。ストールとジュエリーが織りなす涼やかな息吹を、どうぞお楽みください。

【 su Ha – 呼吸する・ストールとジュエリー 】展について、詳しくは、NEWSをご覧ください。

2019/6/16

“Wood cuff” 木肌色のブレスレット
“Wood ring” 木肌色のリング

樹木の木目には「1/fゆらぎ」と呼ばれる自然のゆらぎが存在しています。四季の移り変わりや気候変化によって生みだされる、規則正しさと不規則さが調和した木目のパターンは、人の心拍音や海の波音と同じ自然のリズムです。
風も太陽も星も、そして木も人もゆらいでいます。木目のゆらぎを丁寧に削り出したウッドブレスレットは、身に着けるとまるで体の一部のよう。肌と目に気持ちよく馴染みます。

2019/6/6

Japanese wild silk “Tensan” is a nonmulberry silkworm, which inhabits only Japan and is known as “The Queen of fibers”

 

天蚕が孵化し始めた、という知らせを受けて、長野県北の天蚕農家を訪ねました。5月初めは満開だった桜も散って、県北の山麓にも本格的な春が訪れていました。

天蚕の幼虫は、この世に生を受けるとすぐ、導かれるようにやわらかい若芽を目指します。生後数日経った幼虫は、1センチほどに成長しています。ここから4回の脱皮を繰り返し、その度ごとに美しい緑色へ変化していきます。
蚕は薬品に弱いため、天敵のカエルやクモを、一匹ずつ人手で取り除いていきます。生い茂る葉を掻き分けて目を凝らし、保護色に変化したカエルも手際良く捕まえます。こうして成長する天蚕も、半数は淘汰され、生き残って繭となるのは半数ほどです。繭を作り始めるのは2ヶ月後です。

「天蚕」は、現在も日本各地に生息する山繭蛾(ヤママユガ)です。繭は萌黄色で、そこから繰る糸もまた萌黄色に輝いています。「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる日本固有種の絹糸です。

 

2019/5/21

赤珊瑚のピアスとイヤリング

suHa showcases design that uncovers the hidden beauty of natural materials.

“Rose petals” Earrings
Red coral (Kochi, Japan) / K18YG

 

“花びらのピアス”
赤さんご(高知)、K18YG

花びらのような有機的な輪郭はそれぞれ、赤珊瑚の原木の姿に由来する必然の形です。
長い時間をかけて深海で成長した原木の姿は奔放で、高級宝石店などで見られる端正な丸玉を削り出すと、その周りから様々な形をしたかけらが生まれます。密度が高く美しい色艶であっても、不揃いなかけらは製品化されにくく、陽の目を見ないまま職人の引出しの中にしまわれていることも少なくありません。
ジュエリーの素材を探して日本各地を歩くなか、寝台列車と車を乗り継いで、四国南西端の珊瑚加工所を訪ねたのは三年ほど前。そこで目に留まったのが、様々な形に磨かれた赤珊瑚のかけらでした。傷や穴の部分を丁寧に削り除くことで導かれた形からは、珊瑚の命を余すことなく生かしたいという職人の愛情が伝わってきて、どんな高価な宝石珊瑚よりも満ち足りて愛おしく感じられたのです。

こうして生まれた “Rose petals” 花びらのピアス は、色も形も唯一無二の存在。〈su Ha〉の人気アイテムのひとつです。
表側の美しい色艶とともに、裏側に隠れた筋目や穴跡の表情も愛でていただけたらうれしいです。

赤珊瑚の原木

2019/5/10

“ONION” necklace
Wood Beads(Japan, Liquid glass finish) / Silk cord / K18YG charm / Magnetic clasp

2019/5/7

Japanese wild silk “Tensan” is a nonmulberry silkworm, which innabits only Japan and is known as “The Queen of fibers”

 

初夏、木々の芽吹きを待ちながら〈天蚕糸〉に取り組んでいます。繊維のダイヤモンドと呼ばれる美しい光沢を持つ絹糸です。
天蚕農家の集まる北アルプス山麓の春はまだこれから。クヌギのやわらかな新芽が出ると、天蚕繭を作るヤママユガの卵を枝につける「山付け」が始まります。例年この時期には、美智子さまが皇居内の野蚕室で天蚕の山付けをなさる様子も報じられていますね。

日本固有種の〈天蚕〉は、美しい薄萌黄色をしています。天敵から身を守り、葉に身を隠すための保護色なのだそう。北アルプス山麓の澄み切った空気のなか、生命力溢れる天蚕から生まれる絹糸のジュエリーをどうぞお楽しみに。

2019/4/18

Wood earrings in the motif of wooden boat.
A whole new world is calling you!

 

“to sea” wood eaarrings / K18YG

 

〈su Ha〉のファーストプロダクト “to sea” は、小さな木舟がモチーフです。舟出の季節に、真っ新な白木のピアスはいかがでしょう。

木目が交錯した杢の部分は光を乱反射させるため、大理石のような貝殻のような、正体不明の質感です。手に取ってはじめて、その軽さに白木であると気が付く方も少なくありません。

オリジナルのピアスフックには18金を使い、白木はマットなガラスコーティングで仕上げています。シルバーや真鍮は変色しやすく、お手入れの際の黒ずみで白木が汚れてしまいます。
軽く布で拭き取るだけで自然な色に落ち着いていく白木と18金の組合せは、長く愛着を持って身に着けることができる大人のピアスです。

©su Ha ALL Rights Reserved.