2019/1/30

〈su Ha〉jewelry is made from living materials born in forests and oceans. The material selection process starts with the designer visiting the foraging site to find and touch the materials in their raw unfiltered state. The objects selected through the designer’s discerning eye unconstrained by conventional values embrace a new kind of beauty and leads to unexpected discoveries.

 

su Haのものづくりは、素材の生まれる場所を訪ねて、素材の成り立ちを手で確かめることから始まります。
繰り返し触れて切ったり削ったりするうちに、素材に宿る必然性に気が付くことができればしめたもの。導かれるように、できる限りシンプルに、そのまま形にしていきます。

鹿角の表面の凹凸は、繁殖期に備えて角を堅く鍛えるために突き当てる樹木の色素が染み込んでできた模様です。命を繋ぐために雄鹿が作り出す力強い模様に惹かれるのは、生き物としての本能なのかもしれません。

su Haが、鹿角を使ったものづくりにシンプルに向き合えるのは、北海道自然資源活用機構の北原さんとの会話の積み重ねから。アニマルフリーの声が高まるなか、北海道のエゾジカから生まれる素材は別の課題を抱えています。命の尊さ、本当の意味での共生とはなにか、現場でエゾジカ学の研究を続ける北原さんならではの「鹿ファースト」な取組みは、動物と人間の矛盾に満ちた関係に対する、鮮烈なメッセージです。

2019/1/27

〈su Ha〉jewelry can be seen at “TIME & STYLE AMSTERDAM” in the Netherlands.

 

TIME & STYLE AMSTERDAM
Marnixstraat 148, 1016 TE Amsterdam, the Netherlands

 

自然光のもと、ルーペと肉眼を交互に使って、細部の仕上がりと素材の表情を確かめていきます。
アムステルダムへ、今年はこちらのアイテムをお届けします。

2019/1/20

Loose cabochons hand polished by Japanese craftsmen.
Sazae Turban shell (Izu, Japan)
Obsidian natural glass (Suwa, Japan)

 

今年はじめての山梨県甲府市へ行きました。
山梨県は、宝石の研磨加工や貴金属加工など多岐に渡るジュエリーの作り手が集中する、世界的にも珍しい集積産地です。小規模事業者も含めるとその数は1000社とも言われており、ジュエリー出荷額は日本一、二位の東京都の倍以上にもなります。

山梨県のジュエリー産業は、江戸時代後期、県北部を中心に産出された水晶原石を加工したことから始まり、明治時代にはその研磨加工技術と「錺(かざり」と呼ばれる貴金属加工技術が結びつき、一大産地へと発展しました。なかでも宝石研磨には、職人が指先の感覚だけで削っていく日本独自の「手ずり」と呼ばれる伝統技術があり、素材個々の特徴を見極めながら加工することができます。

su Haの “UNKEI” あめ玉のロングピアスは、山梨県の職人の「手ずり」の技術により仕上げられています。久慈産の琥珀、諏訪産の黒曜石、土佐産の赤珊瑚、伊豆産のさざえ、すべてが、職人の指先の感覚だけで、まるで舐めかけのあめ玉のような、張力と湿度を感じるフォルムに磨かれていきます。

現在、山梨県内でも、水晶をはじめとした国内で産出される素材を研磨する機会はなくなったそう。色や模様の不揃いな日本の原素材ひとつひとつから、そこに宿る美しさを引き出していくあめ玉のロングピアスは、伝統を受け継ぐ若手研磨職人の「手ずり」の技術に支えられています。

2018/12/27

代官山蔦屋書店のクリスマスフェアにお越しくださった皆さま、誠にありがとうございました。

書店を訪れる方々は、国籍も年齢も性別も実に様々で、ここでなければ出会えない多くの人たちに〈su Ha〉をご覧いただく機会となりました。

1ヶ月半の会期を終えて、アートフロアでファッションを担当するコンシェルジュのEさんに、su Haへおすすめの一冊を選んでいただきました。
選んでくださったのは、野村恵子さんの写真集「Otari – Pristine Peaks」。愛おしい生の過激。
まだ外に出し切れない本性を、驚くほど言い当てられたようで、抱きしめたくなる一冊です。

2018/12/20

フェザーピアスを購入された方から素敵なお話を聞きました。「自分の干支の向かい側にある干支は、身を守ってくれるのですよ。私は卯(うさぎ)年なので酉(とり)のものを集めているんです。」
向かい側にある干支は「向かい干支」と呼ばれ、自分にはない力を与えてくれる縁起のよいものなのだそう。お守りのフェザーピアスはきっと、正面から相手に向かわず、軽やかにふわりとかわして、身を守り幸運へ導いてくれることでしょう。

2018/12/16

su Ha jewelry is made of only Japanese materials.

 

〈su Ha〉のジュエリーをお買い求めになる方の約1/3は、外国人のお客様です。日本語堪能な外国人の方が多く、ギフトとして選んでいかれる様々な国の男性もいます。
Made in Japan であるとともに、日本の素材から作られていることや、素材や産地の名前をしっかりと確かめて行かれるそう。
小さなジュエリーを通して、日本の森や海、素材の生きてきた風景までも共有している気持ちになり、ジーンと想いが込みあげます。

2018/12/14

“to cosmos” Earrings
Kurogaki (Black persimmon, Japan) / K18YG

 

天然木のなかでも、黒柿は特に個々の樹木によって全く表情が異なります。墨を流し入れたような縞模様や、孔雀杢と呼ばれる緑がかった杢、真黒(まぐろ)とされる黒一色の部分など、古来より茶道具などの工芸品の素材としても珍重されてきた黒柿の表情には、他に類を見ない奇抜ささえ感じられます。圧倒的にかっこいいのです。

真黒の部分を木取りした黒柿のピアスが仕上がります。木目を水平に流すことで、真黒の中に潜む濃淡のグラデーションが目に馴染み、際どい端部に開けた穴まわりの強度も安定します。

左上のペアは、マットなガラスコーティングをかけて仕上がったピアスです。コーティングをかけることで光が乱反射しなくなり、水に濡れたように一段階濃く見える「濡れ色」となります。右下のペアは、轆轤加工を終えた素肌の状態。素肌のままでも美しいこの色艶を、塗膜で閉じ込めないように、二度に分けて薄いガラスコーティングをかけていきます。汚れを浸み込みにくくするための工程です。

樹木の木肌と人間の素肌は、とてもよく似ています。触れるほどに同じ生き物だと感じます。

2018/12/4

しばらく欠品していた琥珀のロングピアスが仕上がりました。先週より少しずつお届けを始めています。

su Haのジュエリーは、シンプルなパッケージでお届けしています。ジャストサイズのコンパクトな白い箱に、洗いをかけて柔らかくしたリネンを何枚も重ねて、その間にひとつずつ忍ばせるようにジュエリーを納めています。大切なジュエリーが箱の中で動かないよう、重ねたリネンで抑えながら蓋を閉じます。

箱本体と蓋の隙間にも余裕は持たせず、きつく閉まった蓋を開けるには底面から出ている引き紐を使います。リボンやシールを使わないシンプルなデザインです。

紙を貼って仕上げる貼箱は機械を使って量産されることが多いのですが、su Haの箱は機械で製造できる規定サイズより5ミリ小さいため、ひとつひとつ手作業で作られています。狭い内側へ紙を折り入れて貼り込む作業は難しく、大きな箱を作るよりも時間と手間がかかります。

身体に合った心地良いシャツのように、ジュエリーに合ったサイズの小さな箱は、su Haだけのオリジナルです。

尻尾のように飛び出した引き紐や、裂いては重ねた柔らかいリネン。質の良い素材とたくさんの人の手作業から生まれたパッケージです。

2018/11/30

“Rose petals” Earrings
Red coral (Kochi, Japan) / K18YG

 

“花びらのピアス”
赤さんご(高知)、K18YG

 

赤珊瑚のピアスが艶やかに仕上がりました。

ひとつひとつ異なる形は、珊瑚の原木の姿に由来しています。左から二列目の手前、二股に分かれているピースは、原木の枝分かれ部分。そのままの姿をギリギリのところまで生かしながら、虫食いや「ふ」と呼ばれる白く脆い部分を取り除いたり裏面に回しながら、形を作っていきます。虫食いが奥に向かって広がっていることもしばしば。内部の状態は削ってみないとわからないので、どこをどう削ったらバランスが整うのかは、数多の赤珊瑚を手にしてきた珊瑚職人の経験と勘だけが頼りです。 .
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「ふ」が生じるのは日本の赤珊瑚のみ、地中海産の赤珊瑚にはありません。金具の付いている裏面に残した「ふ」は、日本の赤珊瑚の証です。一切の染色をしていない珊瑚の赤、裏面の「ふ」の白、どちらも、命あるものから生まれた素材そのままの表情です。

イヤリングも数点ご用意しました。12月より順次、お取扱店へお届けします。縁起の良い赤色のジュエリーを、この冬のギフトにぜひ。

2018/11/24

“Wood cuff” Bracelet
Momijibafu (Liquidambar styraciflua, Japan)

 

新作のウッドブレスレットは3つのデザイン。ふっくらとした丸みの「ボウルカフ」は、身に着けた人はもちろん、周りの人まで温かい気持ちに。タイトに巻き付くように薄く削り込んだ「ベルトカフ」は、袖口の中にもすっきり納まり季節を問わず活躍します。極細く削り出した華奢な「リボンカフ」は、時計との重ね着けも楽しめるデザインです。それぞれSサイズとMサイズをご用意しています。
写真1枚目と2枚目は、「ベルトカフ」のSサイズです。

肌に触れる内側まで丁寧に磨き上げられた、スベスベと撫でたくなる気持ち良さ。マットで透明度の高いガラスコーティングは、汚れを防ぎながらも木肌を塗膜で封じ込めないため、木が呼吸することのできる自然な質感です。

時を経て深みが増し飴色になっていく経年変化も楽しみのひとつ。丁寧に使っていると丁寧な味わいに、大らかに使っていると大らかな味わいに。木は、使い手の身のこなしが表情にあらわれていくヒューマンな素材。そこが愛おしくてたまらないのです。

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