2018/12/14

2018/12/14

“to cosmos” Earrings
Kurogaki (Black persimmon, Japan) / K18YG

 

天然木のなかでも、黒柿は特に個々の樹木によって全く表情が異なります。墨を流し入れたような縞模様や、孔雀杢と呼ばれる緑がかった杢、真黒(まぐろ)とされる黒一色の部分など、古来より茶道具などの工芸品の素材としても珍重されてきた黒柿の表情には、他に類を見ない奇抜ささえ感じられます。圧倒的にかっこいいのです。

真黒の部分を木取りした黒柿のピアスが仕上がります。木目を水平に流すことで、真黒の中に潜む濃淡のグラデーションが目に馴染み、際どい端部に開けた穴まわりの強度も安定します。

左上のペアは、マットなガラスコーティングをかけて仕上がったピアスです。コーティングをかけることで光が乱反射しなくなり、水に濡れたように一段階濃く見える「濡れ色」となります。右下のペアは、轆轤加工を終えた素肌の状態。素肌のままでも美しいこの色艶を、塗膜で閉じ込めないように、二度に分けて薄いガラスコーティングをかけていきます。汚れを浸み込みにくくするための工程です。

樹木の木肌と人間の素肌は、とてもよく似ています。触れるほどに同じ生き物だと感じます。

2018/12/04

2018/12/4

しばらく欠品していた琥珀のロングピアスが仕上がりました。先週より少しずつお届けを始めています。

su Haのジュエリーは、シンプルなパッケージでお届けしています。ジャストサイズのコンパクトな白い箱に、洗いをかけて柔らかくしたリネンを何枚も重ねて、その間にひとつずつ忍ばせるようにジュエリーを納めています。大切なジュエリーが箱の中で動かないよう、重ねたリネンで抑えながら蓋を閉じます。

箱本体と蓋の隙間にも余裕は持たせず、きつく閉まった蓋を開けるには底面から出ている引き紐を使います。リボンやシールを使わないシンプルなデザインです。

紙を貼って仕上げる貼箱は機械を使って量産されることが多いのですが、su Haの箱は機械で製造できる規定サイズより5ミリ小さいため、ひとつひとつ手作業で作られています。狭い内側へ紙を折り入れて貼り込む作業は難しく、大きな箱を作るよりも時間と手間がかかります。

身体に合った心地良いシャツのように、ジュエリーに合ったサイズの小さな箱は、su Haだけのオリジナルです。

尻尾のように飛び出した引き紐や、裂いては重ねた柔らかいリネン。質の良い素材とたくさんの人の手作業から生まれたパッケージです。

2018/11/30

2018/11/30

“Rose petals” Earrings
Red coral (Kochi, Japan) / K18YG

 

“花びらのピアス”
赤さんご(高知)、K18YG

 

赤珊瑚のピアスが艶やかに仕上がりました。

ひとつひとつ異なる形は、珊瑚の原木の姿に由来しています。左から二列目の手前、二股に分かれているピースは、原木の枝分かれ部分。そのままの姿をギリギリのところまで生かしながら、虫食いや「ふ」と呼ばれる白く脆い部分を取り除いたり裏面に回しながら、形を作っていきます。虫食いが奥に向かって広がっていることもしばしば。内部の状態は削ってみないとわからないので、どこをどう削ったらバランスが整うのかは、数多の赤珊瑚を手にしてきた珊瑚職人の経験と勘だけが頼りです。 .
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「ふ」が生じるのは日本の赤珊瑚のみ、地中海産の赤珊瑚にはありません。金具の付いている裏面に残した「ふ」は、日本の赤珊瑚の証です。一切の染色をしていない珊瑚の赤、裏面の「ふ」の白、どちらも、命あるものから生まれた素材そのままの表情です。

イヤリングも数点ご用意しました。12月より順次、お取扱店へお届けします。縁起の良い赤色のジュエリーを、この冬のギフトにぜひ。

2018/11/24

2018/11/24

“Wood cuff” Bracelet
Momijibafu (Liquidambar styraciflua, Japan)

新作のウッドブレスレットは3つのデザイン。ふっくらとした丸みの「ボウルカフ」は、身に着けた人はもちろん、周りの人まで温かい気持ちに。タイトに巻き付くように薄く削り込んだ「ベルトカフ」は、袖口の中にもすっきり納まり季節を問わず活躍します。極細く削り出した華奢な「リボンカフ」は、重ね着けも楽しめるデザインです。それぞれSサイズとMサイズをご用意しています。
写真1枚目と2枚目は、「ベルトカフ」のSサイズです。

肌に触れる内側まで丁寧に磨き上げられた、スベスベと撫でたくなる気持ち良さ。マットで透明度の高いガラスコーティングは、汚れを防ぎながらも木肌を塗膜で封じ込めないため、木が呼吸することのできる自然な質感です。

時を経て深みが増し飴色になっていく経年変化も楽しみのひとつ。丁寧に使っていると丁寧な味わいに、大らかに使っていると大らかな味わいに。木は、使い手の身のこなしが表情にあらわれていくヒューマンな素材。そこが愛おしくてたまらないのです。

2018/11/14

代官山 蔦屋書店「クリスマスフェア」のお知らせ

11月16日(金)〜12月25日(火)の期間、代官山 蔦屋書店にて開催されるクリスマスフェアに出展します。

赤珊瑚や琥珀を素材とする定番アイテムに加えて、新作のフェザーピアスとウッドブレスレットをご紹介します。ウッドブレスレットは、〈su Ha〉として初めて、蔦屋書店オンラインショップでも販売します。
これからの季節に身に着けたい、暖かく深みのある素材が揃います。プリミティブな素材を引き立てるシンプルなフォルムに、上質な18金を添えたこだわりのジュエリーを、この冬のギフトにぜひ。

会期:2018年11月16日(金)〜12月25日(火)7:00~深夜2:00(営業時間)
場所:代官山 蔦屋書店2号館 1階 アートフロア 東京都渋谷区猿楽町17-5

11月16日(金) 17日(土)は、デザイナーが在店します。
su Ha official Instagram
皆さまのお越しを心よりお待ちしています。

2018/11/09

2018/11/9

Some we love, some we hate, some we eat: Why It’s so hard to think straight about Animals.

 

新作のフェザーピアス〈to sky〉の茶縞色のピースは、日本きじの肩羽を重ねています。

一枚の羽は、艶があり水をはじく先端部分の「体羽」と、綿状で熱を保つ根元部分の「後羽」から成り、それが少しずつずれて重なりながら、流線型の鳥の体全体を覆っています。
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〈to sky〉は、艶のある先端部分を、生きている姿そのままに倣って、小さな翼を作るように重ねています。ビロードのような光沢を持つ体羽は、羽軸から枝状に広がった羽枝がしっかり絡み合って、そっと撫でるときれいに形が整います。

2018/11/04

2018/11/4

A pair of feather earrings that have 33 layers each.

 

“to sky” Earrings
Green pheasant (Iwate, Japan) / K18YG

 

羽根をセットアップする時は、空気を動かさないように、静かに呼吸します。

新作のフェザーピアス〈to sky〉は、日本きじの雄の羽根を、一片に33枚、1ペアでは66枚、重ねています。

雨や寒さから身を守り、雌への愛情を表現するために進化した雄の羽根は、軽く丈夫で暖かく、一目惚れしそうな美しさです。

2018/11/02

2018-2019 Collection “NEST”

2018-2019 Collection “NEST” を発表します。
新作のピアスには、日本の国鳥である日本きじの羽根を取りあげました。
また、新たにウッドブレスレットのコレクションも加わります。
詳しくは、Collections「su Ha」Instagram にてご紹介します。

11月より順次、お取扱店にて販売します。
愛情を表現したり、雨や寒さから身を守るために進化した羽根には、時を超えて命が繋いできた必然の美しさが宿っています。必然の美しさをジュエリーとして身に着ける”NEST”コレクション。どうぞご覧ください。

2018/11/02

2018/11/2

“to sea” Earrings
“to cosmos” Earrings
Japanese wood / K18YG

黒柿という名前の木は学術上はなく、樹齢の高い柿の古木に極稀に現れる、墨を流し入れたような縞杢を持つ柿の木のことを呼びます。なぜ黒色に染まるのかは、未だ解明されていません。

特に、樹の芯に現れる黒一色の部分を「真黒」と称して「マグロ」と呼びます。黒柿のなかでも大トロの部分です。

木工作家の藤井慎介さんと銘木談義をしていたら、真黒(マグロ)の中に潜む濃淡の揺らぎの話に花が咲きました。色味の異なる数多の「黒」が作り出す、世界にひとつだけのテクスチャー。真黒の木目中に多様な黒を見い出すことができるのは、日本人ならではの鋭い感性です。

日本の風土から導き出された湿度を感じる黒柿の光沢は、日本人の黒髪の艶とどこか奥深いところで繋がっているように見えます。